
2025年4月8日、ついに、待望の新OS IBM i 7.6 が発表されました。とはいえ、近年は3年周期での発表が続いているため、ある意味「既定路線」でもあります。
さて、まだすべての機能を把握できているわけではありませんが、発表済みの資料を見た限りでは、いくつか興味深い機能追加・廃止が見られました。OSバージョンアップに伴う可用性向上、SQL機能の拡張は毎度のことながら、今回は多要素認証(MFA)への対応も含まれているようです。
なお、クラウドへの移行をお考えのお客様にぜひお伝えしたいこととしては、一度クラウドにリフトしてしまえば、今回のような新OSへのバージョンアップやTR(Technology Reflesh)による機能追加を確認したい、移行して既存環境が動作するかを検証したいといったことは非常に簡単にできるようになります。
IBM i のライフサイクル情報おさらい
以下は、近年のバージョンごとのサポート期間の実績です:

◆バージョン サポート期間(開始〜終了)
7.1 :約8年 (2010/04 – 2018/04)
7.2 :約7年 (2014/04 – 2021/04)
7.3: 約7年5カ月 (2016/04 – 2023/09)
これを踏まえると、7.4(2019/04リリース)も2026〜2027年頃が一区切りと考えられそうです。また、IBM i のサポートポリシーでは、移行対象は「2バージョン以内」であることに注意が必要です。
IBM i をクラウドに移行するメリット
クラウド環境でのIBM i 運用には、以下のような利点があります:
〇新OSやTRへのアップデートが簡単
〇テスト環境の用意も柔軟
〇今回のような新機能の検証もスピーディに対応可能
クラウドへ移行すれば、ライフサイクル管理の手間も大幅に軽減されます。
IBM i 7.6関連リンク集
・IBM i 7.6の新着情報
・IBM i 7.6「プログラム資料説明書」
・IBM i 移行パスとライフサイクル
クラウド移行との親和性について
弊社は独自のマネージドサービスとともにIBM PowerVSをご提供していますので、やはりクラウド移行の観点でのお話も交えたくなります。「一度クラウドにリフトしてしまえば、今回のような新OSへのバージョンアップやTRによる機能追加の検証が簡単にできる」ということを改めてお伝えさせていただきます。
【重要】「IBM i Spring Bootcamp」 緊急追加セッションのお知らせ
今回の発表を受け、4月28日(月)に開催する「IBM i Spring Bootcamp ~ 1日集中で学ぶクラウド最新情報 ~」 にて、IBM佐々木氏のセッションにてIBM i 7.6の最新情報を取り上げることが決まりました!「まずは情報収集だけでも…」という方にもぴったりの内容です。最新動向をいち早くチェックしたい方は、ぜひこの機会をご活用ください!
>>イベント詳細とお申し込みはこちら
>>PVS Oneに関するお問い合わせはこちら
株式会社MONO-X公式サイト
株式会社MONO-Xへのご相談・お問い合わせはこちら