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弊社は、基幹システムと外部アプリケーションとのシームレスな連携を支援するためのソリューション「API-Bridge」を提供していることもあり、APIと基幹システムの連携についてお客様から多くのご相談をいただきますが、連携方法は大きく分けると3つのパターンに分かれると考えています。ここからは、パターン3つ目の「取引先間 API連携」についてお伝えします。
パターン3:取引先間 API連携
昨今、APIで受発注や在庫照会ができる企業が増えてきています。
弊社の例で言いますと、製造業で半導体を調達されているお客様が多くいらっしゃいまして、テキサス・インスツルメンツ(TI)様のAPIを基幹システムから実行したいというご相談をよくいただきます。TI様は2年前に「TI store API」の提供を開始されています。APIはWEB上で公開されているので、誰でもそこから実行できるようになっています。
半導体のお客様を中心に使用されているこちらのAPIですが、今後、製造業の幅広いお客様がこのAPIで受発注できる仕組みを進められるだろうと想定しています。
弊社では、このAPIを実行するご支援もさせていただいております。
さらに、メーカー側だけがAPIを準備するだけではなく、APIを実行するお客様も自社でAPIを準備しないといけない企業間のAPI連携もだんだん広がっていくと考えています。
例えば、受発注のAPI、出荷情報を確認するAPI、請求情報を確認するAPI、支払い情報を確認するAPIを準備して、それぞれ互いに仕様を連携するケースです。
MONO-Xはこのようなお客様のご要望に沿ったAPI連携のご相談にも対応いたします。
API連携テクノロジーのご紹介
ここからは、API連携のテクノロジーをご紹介します。
黄色箇所が弊社の製品である「API-Bridge」、青い箇所がIBM様の「App Connect Enterprise」「API Connect」です。
弊社の「API-Bridge」はIBM i (AS400) の実績が多くあります。IBM i (AS400) だけでなく、PostgreSQLやMySQLなどにも対応しておりますし、今後はOracleなども含めて対応を予定しております。IBM様の「App Connect Enterprise」は、IBM Zなどを含む幅広いデータソースに対応しております。それぞれできることが少し違う部分もありますので、これらのご紹介をさせていただきます。
「API-Bridge」とは
「API-Bridge」は、基幹システム(特にIBM i (AS400) )をAPIで実行できるようにしたり、基幹システムから外部のAPIを実行できるようにする機能を持っています。IBM i (AS400) がサーバーにもクライアントにもなれるのが特徴です。
基幹システム側がサーバーになるパターンの手順は、1. 実現したいAPIを作成する、必要に応じて2. セキュリティ周りなど各種設定を行う、そしてそれを3. 実行するの3ステップです。
APIであれば、基幹システムの中身をよくわかっていなくても実行できるので、社内で随時協議をいただいて、API連携の仕組みを作っていくという流れになります。
基幹システム側がクライアントになるパターンの手順は、1. APIの仕様を確認、2.APIの実行定義を作成 、3.定義を実行し、外部APIを実行するです。IBM i (AS400) から外部のAPIを実行するときに、5250上で定義した結果をJSON形式でとってきて、IBM i (AS400) のデータベースなどに取り組めるような機能もご提供しております。
ここまで弊社のソリューションである「API-Bridge」の紹介をさせていただきました。
次は、API関連の様々なツール提供されているIBM様に製品紹介をしていただきます。
続きは次回のブログで
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▼「情報の分断」「システムの分断」の2つの課題を解決するソリューション
「API-Bridge」についての詳細は以下リンクをご覧ください。
API-Bridge公式サイト
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