今回は、2024年8月に「基幹システム×API連携」をテーマに開催したウェブセミナーのサマリーを、6回にわたるブログシリーズにしてみなさまにお届けします。製造業や物流業といった業界で、APIがどのように基幹システムと連携し、効率化や新たなビジネス価値を生み出しているかを分かりやすく解説します。
本日は、「【製造業・物流業向け】基幹システムAPI連携セミナー」ということで、IBM 櫻谷様にご協力いただきウェブセミナーを開催させていただきます。前半は弊社からAPI連携とはなど、後半は、IBM 櫻谷様から様々なAPI関連ソリューションのご紹介をさせていただきます。もともとIBM 様が基幹システムとAPI連携というテーマでいろいろなお話をされ始めたのが、だいたい2015年ぐらい。特に最初の方は、金融系のお客様がAPI連携をかなり推進されていてましたが、特にここ3、4年は、製造業・物流業のお客様にAPI連携が浸透してきた時期かと思っております。当ウェビナーにご参加いただいている企業様のほとんどが基幹システムにIBM i を採用されているということで、本日は基幹システムにIBM i を採用されているお客様をある程度想定しながらお話しを進めさせていただきます。
まずは、アプリケーションのモダナイゼーションを中心にAPIというキーワードで、改めてAPIと基幹システムがどういったつながりがあって、どのように多くの企業の業務改善をしているのか、どんな実績が出てきているかをお話しできればと思います。
では「APIとは何か」についてさっそくご説明します。まず、APIの基本的な部分です。APIを公開しているサーバーがあり、そのAPIサーバーを実行するクライアントがあり、APIを公開しているサーバーを管理されている方は、APIリファレンスをご準備されて、それをクライアント側から実行します。
APIは、もともとWebアプリケーションの世界でかなり使われていて、最終的に基幹システムでも連携に使われるようになってきたという流れかと思います。Webアプリケーションから始まり、クラウドのベンダーが自社のサービスをAPIで売れるようにしたり、SaaSの連携でkintoneやsalesforceなどのAPI連携、そして最近だと、天気や郵便番号などもAPIで公開されています。
特にここ3、4年ぐらいは、業界をリードしている基幹系のシステムで使われるソリューションなんかは、API連携を前提として作られているものも増えてきています。クラウドサービス以外例えば一般的な業務改善のソフトウェアもAPI連携が当たり前になってきていると思っています。
APIは、だいたいURLになっており、そのURLの中にパラメーターがあります。また、URL外のところにURLに反映されない形でパラメーターをもたせることもできます。パラメーターを渡して、実行され、サーバー側で処理が行われ、それがだいたいはJSON形式で返ってきます。セキュリティとしては、IPアドレスの制限であったり、トークンを含まないと実行できないといった機能が実装できるようになっています。
そしてよく比較されるのが、CSV連携とAPI連携です。フロントエンドにWEBのアプリケーション、バックエンドに基幹システムがあるとき、API連携が主流になるまでは、基幹システムのデータをフロントエンドにCSV連携ファイルで渡して、参照用とか更新用など複数のデータベースをもたせて、またCSVで返すという複雑な連携になりがちなところがありました。
しかしそれがAPI連携になると、基本的にはシングルデータベースでフロントエンドから基幹システムを実行して結果を返すというシンプルな構造になります。
2010年代とかは、基幹システムのAPI化にWEBスキルが必要だったということもあり、なかなかちょうどいいツールもありませんでしたが、最近は基幹システムのAPI化が非常に楽になってきているということもあって、基幹とAPI連携が現実的に進んできてると思っています。
弊社は、基幹システムと外部アプリケーションとのシームレスな連携を支援するためのソリューション「API-Bridge」を提供していることもあって、APIと基幹システムの連携についてお客様から多くのご相談をいただきますが、連携方法は大きく分けると3つのパターンに分かれると思っています。
続きは次回のブログへ
▼「API-Bridge」についての詳細は以下リンクをご覧ください。
API-Bridge公式サイト
お問い合わせ・ご相談はこちら