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「クラウドリフト」プロジェクトの進め方

2024.10.11

PVSにご興味をお持ちの方、PVSの移行プロジェクトがどのように進むのか気になる方はいらっしゃいますか?今回は「クラウドへの移行が初めてで不安」という方に向けて、クラウドリフトプロジェクトの進め方についてご紹介します。

オンプレミスとクラウドのプロジェクトには共通点がある一方で、クラウド移行には特有の課題もあります。MONO-Xでは、PVSの魅力をより多くの方に知っていただくために、プロジェクトの進め方を進化させています。以下では、オンプレミスとクラウドの共通点や違い、PVSのメリットについてご紹介いたします。

オンプレミスの移行プロジェクトと同じところ

それは基本的な移行手順が同じという点です。

ITシステムは物理サーバーで動いています。どんなプラットフォームでも、オンプレミスでも、クラウドサービスでも、物理サーバーの老朽化に対しては対応していかなければいけないというのが今のITの現実です。しかし、IBM i には1988年にAS/400登場時点で完成された最強のアーキテクチャがあります。それは最強レベルの資産継承性です。

この資産継承性があるので、IBMiの移行というのはオンプレミスであろうとも、クラウドに持ってくるのであろうとも、非常に簡単です。

ハードウェアがどんなに新しくなろうとも、OSをバージョンアップしようとも今使っている環境でバックアップしたデータを新しい環境に持っていけば、そのまま今まで通りのデータが参照できて、アプリケーションも動きます。

なので、オンプレミスと全く同じ、IBMiOSというPVSへの移行も、基本手順は全く同じです。

オンプレミスの移行プロジェクトと違うところ

全てがオンプレミスと同じ手順で進められるわけではなく、特にデータの移行方法が異なります。IBMiというOSは共通ですが、各企業の基幹システムのデータ量や移行にかけられる時間など、条件はさまざまです。

オンプレミスの移行では、物理テープを使って旧環境から新環境へデータを移行するのが一般的で、この方法はIBMiの資産継承性を活かした効率的な手法です。

しかし、PVSでは物理テープを利用できない制約があります。IBM Cloudのデータセンターは契約者でも入室できないので、物理的なテープ移行は不可能です。結果として、旧環境からPVSへのデータ移行はネットワーク経由のみになります。物理テープに慣れている方には不安もあるかもしれませんが、ここでのポイントをお伝えします。

大切なのはパートナー選び

オンプレミスでも、どのパートナーに依頼するかが重要ですよね。クラウドのPVSも同じです。MONO-XはPVSへのリフト実績は国内最多だと自負しています。つまり、PVSへのリフト経験が豊富で、様々な業種規模のIBMiのお客様の環境をリフトさせていただいていますので、お客様固有の制約に合わせた移行方法をご提案できます。 ぜひ、MONO-XにPVSのリフト提案をさせていただく機会をください。

PVSにするメリットってあるの?

PVSを選ぶメリットは、主に3つあります。

※画像クリックで動画内のメリット説明に移ります。

1.IBMi 環境の提供までの期間が圧倒的に早い

PVSはあらかじめIBMが準備している環境にユーザー専用のLPAR、VMを建てますので、OS環境を作るだけであれば、ほんの15分くらいで立ち上げることができます。オンプレミスの場合、契約後にオーダーメイドのサーバー調達が始まります。組み立てや輸送を経て、手に入るまでには約1ヶ月かかります。それがPVSだと、契約してからあっという間に環境をお渡しすることができます。リードタイムが月単位から日単位に変わるというのが圧倒的に変わるポイントです。

2.シンプル構成だからオンプレのIBMiみたいに細やかな構成に悩む必要がない

PVSはシンプルな構成なので、オンプレミスのIBM i のように構成を決めるまでにすごく時間がかかるということがありません。 

まず、契約の前段となる構成やスペックを決めるのもPVSは簡単です。オンプレミスだと、サーバーのモデルから細かな物理アダプターやケーブル類、OSのオプションライセンス、さらには保守のレベルまで個別に仕様を決める必要があって、概算金額の取得にも時間がかかります。一方、PVSはシンプル明快な価格体系になっています。

PVSで選べるサーバーは、2024年10月のの現時点では、ハイエンドはPower9のE980、スケールアウトはPower10のS1022とPower9のS922です。CPUは0.25コア単位、 メモリは1GB単位です。
ストレージはIOPS(スループット)の違いで4つのタイプから選べます。1GB単位で好きな容量で構成できます。IBM i のライセンスはほとんど全部入りです。
構成を決めるにあたり、迷うポイントが圧倒的に少ないというのもPVSのメリットだと言えます。

※選べるサーバーやストレージの種類はYouTubeの収録時からアップデートされています。動画内では2023年時点の情報で説明しています。

3.リソースの柔軟な増減が可能だからスモールスタートでコスト最適化

そもそもいつでもスペックを増減できる重量制クラウドのPVSなので、移行期間中やテスト期間中はスペックを最小化してコストを抑えることが出来ます。

オンプレミスのIBMiは、OSライセンスは0.25コアなんて選ぶことはできません。最小1コアからの整数単位です。メモリとディスクも物理的に積んでおく必要があり、物理サーバにリソースを追加するのは大変で、大ごとになります。

IBMiの移行というのは、オンプレミスにおいてはプロジェクトの計画には非常に時間かけることが多いのですが、PVSだとPVSならではの柔軟性があるので、スペックの選択で悩む必要がなくなってきます。

MONO-XのPVS Oneサービスでは、最短であれば契約から一週間程度で初期環境を引き渡すことが可能です。ほとんどのケースで一ヶ月以内にお客様に環境を引き渡ししています。プロジェクト期間が短くなるということは、関わる皆さんの時間を節約できて、コストも圧縮できるということになります。

IBMiをもっと上手に活用されたいお客様も、IBMiで最新機能にチャレンジをしていい仕事をしたいという方も、ぜひMONO-Xにご連絡ください。
オンライン相談も受け付けておりますので、ご活用ください。

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