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PVS One「オンプレミス・ボックス」をリリースしました!

2025.02.27

近年、企業のデータ管理はクラウド化が進んでいます。しかし、クラウド化を検討されている一部のお客様から「クラウドの中ですべて完結してしまうと、万が一のときに不安がある」「IBM Cloudを信じていないわけではないが、やはりデータを自分たちの手元に置いておきたい」という声をいただきました。

このようなニーズに応えるため、MONO-Xでは PVS One「オンプレミス・ボックス」を2025年1月にリリースしました。お客様の環境に設置できるNAS(ネットワーク接続ストレージ)を活用し、簡単にバックアップを取得できる仕組みを提供します。

PVS One「オンプレミス・ボックス」とは?

ICOS(IBM Cloud Object Storage)はS3準拠のクラウド・オブジェクト・ストレージであり、大量のデータを安価に、安全に保管することができるストレージ領域です。PVS OneのようにIBM Cloud上に構築したIBM i のバックアップデータ(特に長期保管データ)やシステムバックアップイメージはICOS上に保管することでデータ保全を簡単に行うことができます。

クラウド・オブジェクトストレージとはいえ、災害や大規模ネットワーク障害への対応が必要であったり、迅速なデータ参照(クラウド・オブジェクト・ストレージは一般的にダウンロードに時間がかかる)を行いたいためデータを手元に置いておきたいというご要望をいただくことがあります。

PVS One「オンプレミス・ボックス」はPVS Oneのバックアップ領域(ICOS)と同期しつつ、クラウド環境外でもお客様のデータやシステムのバックアップを保持できる オンプレミス型のデータ保管ソリューション です。ICOSとオンプレミス・ボックスでデータを双方向同期することもできるため、単なるバックアップ用途に留まらず、移行用ストレージとしても活用できます。

取得対象のデータ

1. IBM i 環境のシステム・バックアップ
 〇データ形式:イメージエクスポート
 〇IBM CloudやPowerVC環境で復元可能

2. IBM i 環境のデータ・バックアップ
 〇データ形式:IBM i OS標準機能で取得する仮想テープイメージ
 〇IBM i 環境で復元可能

3. Windows/Linux 環境のシステム・バックアップ
 〇データ形式:イメージエクスポート
 〇IBM Cloudなどクラウド環境で復元可能

4. Windows/Linux 環境のデータ・バックアップ
 〇データ形式:アプリごとに別途検討

主なスペック

  • 実効容量:10TB
  • サイズ:奥行き 233cm × 幅 108cm × 高さ 165cm
  • 重量:約3kg
  • 設置場所:お客様事務所を想定

導入のメリット

1. クラウドとオンプレミスのハイブリッド運用:
 万が一クラウド環境にトラブルが発生しても、オンプレミス・ボックスにバックアップデータを保持することで迅速な復元が可能です

2. データ移行にも活用可能:
 クラウド移行を進める際、移行用一時的なデータ保管場所としても利用できます。オンプレミス・ボックスに保管した移行用データはICOSに同期され、クラウド上のIBM i にデータ復元できます。帯域制御やスケジューリングされた同期も可能です。

3. コストパフォーマンスの最適化:
 初期費用100万円、年間50万円のサブスクリプションで、企業のデータ管理をサポートします。

    提供価格

    • 機器調達費用:100万円〜(セットアップ含む)
    • 保守費用(PVS One Managed Service オンプレミス・ボックス オプション):50万円〜/年

    今後の展開

    PVS One「オンプレミス・ボックス」は、PVS Oneのマネージドサービスの一環として提供を開始し、今後さらにお客様のニーズに合わせた機能拡充を進めていく予定です。「クラウドだけではなく、手元にもデータを保持しておきたい」「オンプレミス環境とクラウド環境の最適な組み合わせを実現したい」という方は、ぜひPVS One「オンプレミス・ボックス」の導入をご検討ください。

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