お世話になっております。MONO-Xの下野です。
グローバルIBMの表彰である IBMパートナー・プラス・アワード2024 を受賞し、Thinkにご招待いただき、下野が代表して参加してきました。
IBM パートナー・プラス・アワードとは
全世界で6部門×5地域の計30社がノミネーションされ、日本からは各部門ごとに6社が受賞しました。弊社はIBM i をIBM Cloudで使えるPower Virtual Serverを日本の多くのお客様に本番運用いただくためのご支援をご評価いただいたいため、モダナイゼーション部門での受賞となりました。Thinkでは、本アワードに関する発信をしていただけるということで、参加してきました。(※受賞した6社は下の写真をご参照)
Think 2024 @Boston
まずはThnikというイベントのご紹介です。
毎年、世界全体のIBMの顧客が集まるイベントとしてThinkというイベントが開催されます。今年はボストンで4日間の開催でした。アメリカの都市で開催されます。2023年はオーランドでした。(初日はパートナーのみ)
CEO アーヴィンド・クリシュナさんのキーノートから幕開けし、世界中のユーザー講演や、AdobeやMetaなど、IBMと協業を進めるテクノロジー企業が順次、登壇ステージにします。そしてセッション会場の外は様々なブースが出展されています。
かなり広々とした会場で様々なセッションが順次行われます。休憩時間中のスライドショーにはMONO-Xの社名も登場します。
ランチや夕方には、参加者やパートナーによる懇親会が開催され、懇親します。IBM パートナー・プラス・アワード受賞企業のランチや、IBM Cloudのエグゼクティブが集まるIBM Cloud Night などに参加させてもらいました。
IBM Think 2024の発表内容(IBM i 視点)
Thinkでは、毎年何かしらの新しい発表が多く、例えば昨年のTHINK 2023ではIBMの生成AI watsonxが発表されました。全体はwatsonxをベースとしたAI一色で、その内容は多岐に渡ります。
ひたすらwatsonx一色でしたが、そんな中でも あえてIBM i に関わりのある順に3点紹介したいと思います。IBM Thinkというイベント自体はほとんど③、ちょっと②という比重ですが、あえてIBM i に近いところから紹介します。
①IBM Power S1012
IBM i が稼働する新プロダクト IBM Power 1012のサーバー(モック?)も展示されていました。ハーフラックの縦長です。1コア専用マシンとして注目を集めていますが、どこまで価格を抑えられるのか、もう少し情報が待たれるところです。
②生成AIのユースケースの紹介
この1年で生成AIをどのように企業で利用していくか多くの会社が試行錯誤した年であり、どのようにAIを実効果に繋げていけるか関心が高まっているということで、**「生成AIのユースケース」**が発表されていました。ユーザー事例は、世界各地のエンドユーザー企業 Citi Bankやサウジアラビアの研究所から、日本からはHONDA様、NTTデータ様が登壇されていました。ユーザー事例と合わせて、watsonxが組み込まれているIBMの製品については、特に集中的に紹介されます。
IBM i に比較的近いところでいうと、Watson Code Assistantでしょうか。実際にキーノートでも何度も紹介されていて、非常に注力ぶりが感じられました。まだIBM Zのみが対応していますが、Watson Code AssistantはCOBOLからJavaへの変換、Javaのバージョンアップなど、レガシープログラムの開発支援機能を提供します。IBM が一から学習データの取込から行い、実利用できるレベルまで作りこまれたユースケースとして紹介されていました。今はIBM Zのみ対応ですが、いつかIBM i も出てくるのでしょうか?(個人的にはIBMがこれのIBM i 版を発表するかは五分五分な気がしています)
もう一つは、今後IBM i というよりは大規模にIBM Cloudを利用する企業に身近になってくるかもしれないのが IBM Concert。システム監視領域にAIが組み込まれることによる、IT運用高度化です。①Aquasecなどのセキュリティー脆弱性 ②Instanaなどの監視・ログ収集 ③Jiraなどの変更管理 ④Apptioなどのコスト・売上管理 ⑤AWS, IBM Cloudなどのクラウド・インフラ環境 ⑥Githubなどの開発管理ツール などの一次情報を集め、監視を高度化するツールがもうすぐリリースされるとのことでした。
③生成AIへのIBMの取り組み
では、最後にIBM Thinkで最もIBMがメッセージしたかったと思われるポイントに移りたいと思います。
IBMはwatsonxを通した生成AIの戦略の一つはオープンとセキュリティーといったキーワードで、エンタープライズで使えるAIを推進しています。
オープンとセキュリティーは一見相反する言葉のように聞こえますが、ユーザーが深く追求しようとすれば、きちんとその仕組みを理解できるようにしておくことが重要であり、オープン性が重要である。ということかと思います。
中でも、何度も出てきたのが、オープンソースとして公開されたIBMの基盤モデル Granaite です。こちらは先週のRedhatのイベントで公開され、IBM・Redhatと一緒に、この取り組みを推進してくようです。(Redhatを超高額でIBMがなぜ買収したか?という推測はいろんなところでされていますが、一社で開発するのではなくオープンなエコシステムを利用したプロダクトの開発のノウハウやプラットフォームをRedhatは持っていて、それを一番手に入れたかったからという話もあるようですが、この取り組みはまさにそうなのかもしれません。わかりませんが。)
誰もがLLMの開発に参加できるということも強調され、非常にオープンであり、安心して使える。そして、稼働環境としてAWSやAzureでもサポートされ、具体的なアプリとしてはSalesForceやSAPの中に組み込まれていくということで、様々なレイヤーのプロダクトを提供する企業とコラボレーションを強化していくこともまた、強調されていました。
特に一番最後のIBM ResearchのSVP Dario Gil氏の講演は、Youtubeでも公開されていますので、もしご興味ある方は是非ご覧ください
以上、簡単でしたが、IBM Think 2024 速報ブログでした。
3日半、かなりたくさんのセッションで、4000人規模(?)で入る会場も満員御礼で、かなり熱心に聴きいっている方多かったように感じます。全体として、今回のTHINKは非常にAIリテラシーが求められる時代になることを改めて感じました。
この度は IBM パートナー・プラス・アワードを受賞しましたのは、日本の多くの企業様のお蔭であり、今後もサービスを強化してまいります。引き続き、よろしくお願いいたします。
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