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IBM i ユーザー必見!ChatGPTがもたらす業務改善とその課題

2024.10.29

皆さんは生成AI・ChatGPTを使っていますか?MONO-Xでは、2023年の4月からChatGPTの積極的な活用を推奨しており、多くの社員がビジネス現場で使用しています。弊社のビジネスの中心はIBM i なので、IBM i の世界でChatGPTはどう役に立つの?と気になっている方も多いのではないでしょうか。結論として、ChatGPTには、IBM i に役立つ点とそうでない点の両方があります。今回は、IBM i とChatGPTを中心に、2つのトピックでお話をしていきたいと思います。

1. ChatGPTってIBM i で役に立つの?

まず役に立つと感じているのは、言語に関する点です。IBM i の世界では、日本語の情報が少ないって思いませんか?その点、ChatGPTが非常に役に立ちます。

ChatGPTというのは、世界中のインターネット情報を活用し、適切な回答を提供してくれるツールです。

日本語で聞いても、世界中の言語の情報をベースに回答を提供してくれるというところが非常にポイントで、情報の量が圧倒的です。検索エンジンに日本語で聞くと日本語の情報しか出てこないのですが、ChatGPTは検索エンジンとは異なり、言語の壁を越えて幅広い情報を提供してくれます。弊社ではChatGPTを翻訳ツールとしてもよく利用していて、翻訳精度が高いことも実感しています。ですので、下手に検索エンジンで英語で頑張って情報を調べるよりも、ChatGPTに日本語で聞いた方が、素早く知りたい情報にありつけます。

さらに、IBM i の専用言語であるRPGの特徴も、ChatGPTと相性が良いと感じています。それは、まだ固定形式のコーディングスタイルがメジャーであるからです。AS400時代から変わらず後方互換性のあるRPGは、機能拡張はあるものの基本ルールが明快で変わらず、世代を超えて継承されてきています。ですので、この情報を発信しているインターネットの情報も、情報操作の内容として情報の揺らぎが少なく、RPGはChatGPTが理解しやすいプログラミング言語と言えると思っています。

そのため、ChatGPTのスキルを磨くことがとても重要だと考えており、弊社では積極的に活用しています。

とはいえ、ChatGPTって万能なの?と疑問になると思いますが、正直、IBM i だけの世界では人間のエンジニアには勝てないと思っています。もちろん生成AIもこれからどんどん進化していくので、人間との差が埋まっていくことは確実です。しかし、経験値のあるエンジニアが「自分の作りたいものを自分で作る」というところで生成AIが上回ることは難しいと考えます。また、そもそもそういった領域で生成AIを使うことは、あまり意味がないかもしれません。

2. MONO-Xにとっての生成AIって何なの?

MONO-Xで、生成AIをどのように捉えているかをご説明します。

まずはChatGPTの活用スキルを磨くことが重要だと考えています。生成AIというのは人間のアウトプットした情報を元に解答を組み立ててくれている仕組みなので、本当のプロフェッショナル領域、例えばRPGエンジニアがRPGで役立てようとしても限界があると思っています。そうではなくて、例えばRPGエンジニアがRPGと外部のシステムをAPIで連携したりとか、自分の専門領域外のスキルの外側を補完するために使うというところで真価を発揮するツールだと思っています。Google検索をしてコーディングをしなくても、ChatGPTでサクッとプログラミングが書けるため、非常に生産性が高いです。

ChatGPTはPythonが得意だと思われがちですが、それだけではなく、クラウド接続に必要なオンプレミスルーターの設定方法もサクッと教えてくれます。自分で調べる手間が省けるので、生産性も格段に上がりますよね。

スキルセットのど真ん中の活用ではなくて、スキルの幅を広げていく領域での使い方こそ、生成AIの価値が出てくると確信しています。

あるJavaエンジニアにPythonのプログラムをコーディングするプロジェクトをお願いしたことがありました。その方はPythonを書いたことがないと仰っていましたが、ChatGPTを使ってサクッとこなしていました。
結局はプログラミングのベーススキルがあれば、あとの各言語は方言みたいなものなので、ChatGPTに的確な質問をして、その回答を理解できるスキルがあれば、仕事の幅はかなり広がるなと実感しました。

このようにChatGPTを活用することで、MONO-Xとして対応できる領域が広がると考えています。

IBM i をさらに活用したいお客様や、最新機能にチャレンジして業務の効率化を図りたい方も、パフォーマンスデータの取得手順から支援させていただきます。

また、弊社製品「PVS One」に関するご質問や不明点については公式サイトをご覧いただくか、オンライン相談をぜひご利用ください。

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