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PVSってなに?3つのポイントで解説!

2024.10.28

IBM i のユーザーであれば、PVSやPowerVS、Power Virtual Serverという名前を聞いたことがあると思います。聞いたことがなくても、IBM i をクラウドサービスで利用してみたいと思っている方は非常に多いと思います。
MONO-Xには、多くのお客様からIBM i クラウド化のご相談をいただいています。今回ご紹介するPVSは、まさにIBM i をクラウドで利用可能なサービスです。IBM純正のクラウドサービスであるIBM Cloudで提供されています。
PVS Oneは、MONO-Xが独自提供しているPVSを利用していただくためのソリューションです。オンプレミスのIBM i を、IBM CloudのPVS環境へ移行するためのご支援と、移行後の運用サービスも含めた総合支援サービスです。

正式には「IBM Power Virtual Server」ですが、長いのでPVSと略します。名前の通り、IBM Powerを仮想的にクラウド環境で利用できるのがPVSです。今回は、PVSについて、3つのポイントに分けてご紹介します。

1. PVSはIBM純正のIBM i のクラウドサービス

PVSはIBM i の開発元であるIBM自身が提供するメーカー純正のIBM i クラウドサービスです。

2019年にアメリカのデータセンターでサービスが開始されました。日本では現在東京・大阪のデータセンターで提供されています。東京データセンターは2020年、大阪データセンターは2021年からサービスがスタートしています。

さて、PVSが何かと一言で言うと、IBM が所有しているIBM i 環境を借りて利用できるクラウドサービスです。IBM i (旧称AS/400)は、今ではほとんどのお客様がデータセンターに設置して利用されていると思います。データセンターやサーバー、OSライセンスをお客様自身が調達して管理をするのがオンプレミス。一方、IBM が所有・管理するデータセンターサーバ、OSライセンスをサービスとして借りて、IBM iを利用するのがPVSです。

つまり、IBM PowerのサーバーもIBM i のOSも、皆さんがお使いのオンプレと全く同じです。サポートのあるOSバージョンも基本はオンプレと同じです。なぜ基本と言っているかと言いますと、実は現時点で正式サポートが終了しているIBM i 7.1と7.2 もPVSでは利用可能(※動画は2023年に撮影しています。IBM i 7.1は2024年4月でIBM Cloud上のサポートが終了し、IBM i 7.1のデプロイイメージの提供も終了しています。)という、オンプレミスよりもPVSのサポートの方が手厚いという状況があるからです。IBMがPVSに力を入れているということがわかると思います。ちなみにPVSの課金単位は1時間です。IBM i のミニマムスペックだと、1時間あたりなんと70円から使うことができます。

基幹システムとしての利用が多いIBM i なので、1時間だけ使うということは実際にはなかなかありえないですが、検証環境であるとか開発環境を使いたいときにIBM i を数時間、数日だけ利用して、数千円支払って利用を終えるといったような使い方ができるのもPVSならではです。IBM i の世界観が本当に変わりますね。

2. IBM i は、PVSの稼働基盤でIBM i が提供するクラウドプラットフォーム

さて、皆さんはIBM Cloudをご存知ですか?このPVSはIBMが提供するパブリッククラウドサービス「IBM Cloud」で利用できます。IBM Cloudは、他のAWSとかGCP、Azureといったようなクラウドプラットフォームと同じようなサービスだと思ってください。IBM CloudのlaaSやPaaSなどのサービスをカタログから選んで200以上のサービスを自由に使っていただくことができるようになっています。

PVSは、IBM Cloudのカタログサービスの1つとして利用できます。IBM Cloudは他のクラウドサービスと比べて後発なので、残念ながら知名度がまだまだ低いといったような状況がありますが、IBM i をクラウドサービスで、従量課金の仕組みで使うことができるのはIBM Cloudだけです。IBM CloudではPVSの他にもlaaS、PaaS、SaaSも取り揃えていますので、PVSをIBM i で使って他のサービスと組み合わせて、クラウドインフラとしてIBM Cloudを活用していくというのが、非常に旬な使い方になっています。IBM Cloudはパブリッククラウドサービスなので、インターネットでIBM Cloudのポータルにアクセスして、誰でもPVSをオーダーしてすぐに利用できるような仕組みが整っています。

しかし、実際に基幹システムのIBM i をPVSに移行するには、自社環境との接続するネットワークを準備するとか、IBM Cloudを扱うスキルとか、そもそもIBM i のバージョンアップやデータの移行のスキルも必要です。オンプレミスの場合も、IBM i を得意とするパートナーさんに作業をお願いしているケースがほとんどですよね。

3. PVS Oneは、MONO-Xが独自で提供するPVS活用のための総合支援サービス

そこでMONO-Xでは、PVSへのリフトに特化したPVS Oneというソリューションをご提供しています。PVS Oneは、オンプレミスのIBM i環境をPVSに移行するための総合支援サービスです。MONO-Xでは2021年に日本で最初のIBM i のPVS本番環境をご支援したのを皮切りにPVSへの移行支援の実績・ノウハウを豊富に持っています。PVSの費用は、IBM Cloudのポータル画面で誰でも簡単に見積もることができます。

なので、同じスペックであれば、誰が見積もっても同じ金額です。PVSを基幹システムとして使う場合には、PVSのインスタンスの費用以外に、IBM i までのネットワークのデザインやクラウド移行へのノウハウ、IBM Cloudの運用スキルが実は差が出るポイントです。PVS Oneサービスでは、クイックに移行作業まで含めたお見積もりをご提示できます。

IBM i をもっと上手に活用していきたいお客様も、IBM i で最新機能にチャレンジしながらいい仕事がしたいという方も、パフォーマンスデータの取得手順から支援させていただきます。

その他、ご質問や不明点がございましたら公式サイトをご覧ください。
また、オンライン相談も受け付けておりますので、ぜひご利用ください。

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